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遅延、運休、冷暖房故障… 特急料金が戻ってくるのはどんな時?

特急が2時間以上遅れた場合、特急料金は払い戻しとなる(イメージ)

 鉄道の大きな魅力は、飛行機や船よりも悪天候に強く、自動車と違って決まった時間に目的地に着けるところ。日本の鉄道の定時性は世界ナンバー1とも言われているが、それでも遅れることはもちろんある。JRの特急電車が遅れた、もしくは走らなかった場合、料金はどうなるのか?

 まず、当たり前のことだが、乗る予定だった特急列車が運休になった場合、乗車券・特急券とも全額返金される。そのせいで途中で旅行を中止することになった場合は、乗らない区間の料金が返金される。運休によって旅行を取りやめて出発駅に引き返す場合、出発駅まで無料で戻ることができ、なおかつ乗車券・特急券とも全額返金となる。

 特急列車の指定席を買ったものの、その列車が運休になった場合、基本的には後続の特急列車に振替となる。その際、後続の特急列車の指定席に座れなかった場合、特急料金の半額が払い戻しになる。運休になった場合、後続の列車は混み合うことが多いので、これは覚えておきたいルールだ。

 乗っていた特急列車が目的地より手前で運転を取りやめてしまった場合、後続の特急列車で目的地まで行くことができ、特急料金は全額払い戻しとなる。ただし一部例外があり、品川~東京や上野~東京間などのみが運転を取りやめた場合は、特急・急行料金の差額のみの払い戻しとなる。

 珍しいケースとしては、「冷暖房が壊れた場合」というものがあり、これに関してもルールが定められている。まず指定席や寝台席の場合、同一列車の指定席や寝台席の空席に移動する。その際、差額が発生した場合は、料金が返金される。ただし、代わりの指定席や寝台席が無い場合、特急料金は全額返金される。「冷暖房が壊れた車両に乗った」という証明が必要になるので、車掌その他によく確認しよう。

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