ニュースに気が取られる時間があるのなら、テクニカルの勉強をしていた方がよっぽど利益に繋がると私は考えています。実際に私自身も、不安材料に振り回されることなくしっかりとチャート分析することで億単位の利益を獲得しています。
では、チャートのどういった点に着目したら良いのでしょう? 今回は、ユーロドルのチャートを例に1つヒントをお伝えさせてもらいます。
ユーロドルのチャート上に存在する「窓」
相場には「チャートに『窓』があいていれば、遅かれ早かれその窓は必ず埋められる」という法則があります。窓が埋められるまでに10年以上かかるケースもありますが、私が20年以上かけて研究した結果、埋められない窓はありませんでした。
そして、ユーロドルのチャートを見てみると、1ユーロ=1.25ドルの方向へ上昇する過程で窓があいています。チャートの法則から見れば、「いずれ必ずその価格水準まで、ユーロドル相場は下落する」ということが言えるわけです。
実際にどの価格水準に窓があいているのかということはぜひあなた自身でチャートをチェックしてほしいと思いますが、いずれにしてもニュースを見て「イタリアが危険ならユーロは売られるのではないか?」と漠然と不安になるよりも、例えば窓を見つけて、「この価格水準まではいずれ相場が動くのではないか」と予想して投資シナリオを立てたほうが、はるかに利益に繋がると私は考えています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も配信中(http://yukikov.jp/)。