家計

銀行の手数料改定ラッシュ それでも手数料ゼロを実現する方法

主な銀行の引き出し手数料、振込手数料の一覧

 今年に入り、銀行の手数料改定ラッシュが始まっている。新生銀行は、これまで24時間何度でも無料で提携ATMを利用でき、他行への振込が月1回まで無料だったことから、一部では「最強銀行」とも呼ばれた。しかし、10月以降はATMの引き出し手数料を有料化すると先頃発表した。

 それに呼応するようにソニー銀行も、これまで上限なしだったセブン・イオン両銀行ATMの無料引き出し回数を制限することを公表した。ファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんが話す。

「これまで、顧客を集めるためのいわば“客寄せ”で手数料を無料にしていましたが、マイナス金利政策で銀行収支が悪化したため、どの銀行も手数料有料化に舵を切り始めました」

 それでも、手数料を払わなくてよい裏ワザはある。多くの銀行が設けている「ステージ」や「ランク」と呼ばれる優遇制度を活用することだ。

 例えば新生銀行は、上位から「新生プラチナ」「新生ゴールド」「新生スタンダード」と3段階に分かれているステージのうち、最下位ステージの顧客のATM利用料を10月から有料化する。だが、これまで通り無料で利用する方法も残されている。

 それは100万円以上の預金残高を維持するか、VISA加盟店で使えるプリペイドカード「GAICA」に加入し、1万円以上チャージすること。これにより、従来通り手数料が無料になる上位ステージの「新生ゴールド」に昇格できるのだ。

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