皇太子ご一家の長女・愛子さまが今年の夏、イギリスの名門高校へ短期留学をすることになった。思春期における海外体験を「実に得難い素晴らしい経験だった」と述べるのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏は親の仕事の関係で14歳から18歳までの4年9か月(1987年10月~1992年7月)をアメリカの片田舎に住んだ過去がある。中川氏が当時の体験を振り返る。
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将来的に日本に戻るという選択肢を取るかどうかはさておき、思春期の時代に海外生活をするのはいいことだと思います。ただし、日本人学校に行くのではなく、現地の学校に行った方がいいと思います。
私の場合は日本に戻るという選択をしたのですが、帰国後にデメリットと感じられたものは正直それほどありません。まぁ、大きいのは、海外にいた期間に日本で流行っていた「ダンス甲子園」とか「101回目のプロポーズ」とか「尾崎豊」を知らなかったりするなど、流行りものに対する実感が一切なかったことぐらいですかね。あと、いわゆる「バブル景気」というものも知りません。
勉強の面では日本史とか古文の知識については、間違いなく日本で過ごした人と比べて劣るでしょう。ただ、社会人になってしまえば日本史の知識も古文の知識も別にあろうがなかろうが、あまり関係なくなってきます。
むしろ日本にい続けた人が経験しないであろうことを体感として知っていることの方が、長い人生を考えるとメリットが大きいのではないでしょうか。ザッと挙げるとこんな感じです。