【1】カネを払うことなく語学を習得できる(アメリカの場合は英語)
【2】人種の違う人がいるのが当たり前の生活ができ、余計な差別心や外国人に対する恐怖心を抱かなくなる(その一方、差別されるというデメリットはあるがそれは別の機会に)
【3】多様な食文化に触れ、美味しいものをたくさん知ることができる
【4】その国の人のメンタリティを知ることができるため、仕事でその国の人とやり取りしたり、その国について考察を述べる際に役立つ
【5】その国の人と会った場合に「この人は我が国を理解している人」という安心感を持ってもらえる
【6】その現地特有のエンタメに接したり、独自の文化に触れられる
【7】その他、その国に行ったから得られる有利な“何か”が時々ある
他にも上げようと思えば30個ぐらいは挙げられるでしょうが、とりあえずここまでで終了。【7】についての一つは大学受験です。私はこの言葉は嫌いですが「帰国子女枠」としての入試が可能になります。多様な考え方を持つ学生を入れたい、という建前のもとにある制度ですが、多分、倍率は一般入試よりも低い。だからより上位校に行ける可能性が高まる。
そして、アメリカの場合だと、高校の体育の授業で「運転」というカリキュラムがあります。アメリカの体育は3期に分かれていて、16歳になる年の体育は「テニス」「レスリング」「運転」などをやるのです。3か月ほど座学と実地でのドライビングを学び、いざ運転免許試験場へ。私の時代はそこで25ドルを払い試験を受け、運転免許を獲得できました。日本に帰ってきたら、この免許を試験場に持っていき、2500円を支払って日本の免許に代えてもらえます。教習所や合宿などに参加すれば30万円ほどはかかってしまうものが5000円で取れてしまうのでした。
「公共」という考え方を理解できるように
時々「アメリカ“では”~」とひたすらアメリカを持ち上げ、日本をけなす「出羽守(ではのかみ)」みたいになってしまう人もいますが、そうはならなかった場合、自国への感謝の念も抱くようになります。それこそ健康保険やら選挙権なども含め、「自国民であること」がいかに優遇されているかを理解できるようになる。別にネトウヨ化するってことではなく、単に「その国の国民に与えられた義務と権利」ということをより考えるようになり、「公共」という考え方を理解できるようになるのです。