12日には米朝首脳会談が開かれ、アジアにおける最後の冷戦構造が解消に向かって大きく動き出している。アメリカは南北アメリカ大陸、中国はアジア、ヨーロッパはEUといった覇権の多極化が加速しそうである。経済面では米中は対立するのではなく、協力しあう関係を築くことを目指す。ただし、日本にとっては都合の悪い展開である。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。