日経平均株価は6月に入り、2万3000円台を突破する局面も見られたが、米中貿易戦争激化の懸念もあり、再び2万2000円台での推移が続いている。はたして今後はどう動くのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、日経平均株価に関して意識している4つの材料を紹介する。
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今回は日経平均株価の中長期的見通しを考える上で私が意識している材料を、アノマリーも含めて4つ紹介させてもらいます。
まず、1つ目は「干支」です。今年は戌年(いぬ)で来年は亥年(いのしし)ですから、「戌笑う」「猪突猛進」ということで、干支のアノマリーから言えば今年から来年にかけて上昇傾向が続くと考えることもできるでしょう。
2つ目は「新天皇の即位」です。来年は今上天皇が生前退位し、皇太子が新天皇に即位しますが、過去に昭和天皇から今上天皇に代わった年の日経平均相場がどのような動きになったかご存じでしょうか?
1989年の1月に今上天皇に代わりましたが、その年は日経平均株価が右肩上がりに綺麗に上昇し、12月29日には3万8957円の最高値をつけました。ですから、過去の事例をもとにすれば、新天皇が即位する年に日経平均株価が上昇する傾向があると言えます。
3つ目は「アメリカの中間選挙」です。今年は中間選挙の年にあたるので、トランプ大統領はNYダウが悪い方向に向かわないように取り繕う動きをするのではないかと想定されます。そして日経平均株価はNYダウに連動する傾向にあるので、日経平均株価において1つの上昇材料になることが考えられます。