2020年の東京五輪は、実に56年ぶりとなる日本での五輪開催。心ゆくまで楽しむなら、見るだけじゃなく参加してはどうだろうか。東京五輪では組織委員会と各自治体の募集を合わせて10万人を優に超える大会ボランティアが運営に携わる予定だが、一体、どのようにして選ばれ、どんな仕事につけるのか。
東京五輪では、33競技、339種目、パラリンピック(以下、パラ)では22競技、539種目の開催が予定されている。それを支えるためには、ボランティアスタッフの力が不可欠と言うのは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ボランティア推進部担当課長の藤井友紀さん。
「スポーツボランティアの役割は選手や関係者、観客が快適に過ごせるようにサポートすること。もちろん、経験があるに越したことはありませんが、何より“この大会を成功させるんだ”という気持ちを持っていてくれることが大切です」(藤井さん・以下同)
ひと言でボランティアといっても、その種類は多岐にわたる。どうせやるなら、選手と間近で接したいものだけど…。
「平昌冬季五輪・パラリンピックなどの、過去大会を見ると、競技後に選手を取材場所などに案内するアテンド、マスコミ受付などをするメディアなどは選手の近くにいられると人気だったようです。また、選手村における物品の貸し出しなどを担当する場合もあるので、選手や関係者とかかわる機会も持てるかな、と…」