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【ドル円週間見通し】貿易戦争の行方を注視、ドル上げ渋りか

・7月2日-6日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(欧)5月ユーロ圏失業率 2日(月)午後6時発表
・予想は、8.5%
 参考となる4月実績は8.5%で3月実績の8.6%を下回った。ユーロ圏の失業率はさらなる低下が予想されているが、8%台でしばらくもみ合う状態が続く可能性がある。雇用情勢の改善は続いているものの、失業率が断続的に低下することは期待できないとの声が聞かれている。

○(米)6月ISM製造業景況指数 2日(月)午後11時発表予定
・予想は58.0
 参考となる5月実績は58.7で4月実績の57.3を上回った。ただし、景況指数は今年2月の60.8がピークとみられており、再上昇の可能性は低いとみられる。6月については「新規受注」と「生産」は若干低下し、「雇用」は横ばいと予想されており、全体の指数は5月実績をやや下回る見込み。

○(米)6月雇用統計 6日(金)午後9時30分発表
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+19.8万人、失業率は3.8%
 非農業部門雇用者数の5月実績は前月比+22.3万人だが、完全雇用の状態に近づいていることから、雇用創出のペースはやや鈍化するとみられている。月間20万人超の雇用増が続くことは難しいとみられる。失業率については労働参加率の上昇は期待できないため、前月と同水準かやや下回る可能性がある。なお、平均時給は前年比+2.8%と予想されており、伸び率は5月実績をやや上回る可能性がある。

○(米)5月貿易収支 6日(金)午後9時30分発表
・予想は、-454億ドル
 参考となる5月の前渡し貿易収支は-648億ドルで赤字幅は4月実績の673億ドルから縮小した。前渡し貿易収支は緩やかに改善しているが、5月は輸入額増加の可能性があることから、貿易赤字額は4月実績の-462億ドルと同水準になる可能性がある。

○主な経済指標の発表予定は、2日(月):(日)日銀短観4-6月期調査、(欧)5月ユーロ圏生産者物価指数、3日(火):(欧)5月ユーロ圏小売売上高、5日(木):(米)6月ADP雇用統計、(米)6月ISM非製造業景況指数

【予想レンジ】
・109円00銭-112円00銭

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