東日本エリアで電車に乗る人にとってはおなじみのSuica。発行はJR東日本だが、日本中ほぼ全域の鉄道、バスに乗車できる。単に“ピッ”と改札を通れる便利なカードと思われがちだが、電子マネーとしてもかなりお得だということをご存じだろうか。電子マネーに精通する『ポイ探』代表の菊地崇仁さんは言う。
「Suicaをうまく活用すれば、年間1万~2万円分は無理なくポイントを貯められます。貯まったポイントはSuicaにチャージしてコンビニや飲食店で使えたり、交通費節約としても役立ちます」
ポイントを貯めるためには事前登録が必要なのがちょっと面倒だが、Suicaを使える場所はけっこう多岐にわたる。手間を惜しむのはもったいない。
ポイントが貯めやすく進化した
Suicaでの支払いなどで貯まる「JRE POINT」は、2016年2月に始まったJR東日本グループの共通ポイントサービスの名称。かつての「Suicaポイント」は、既にJRE POINTとして生まれ変わり、この6月28日からはSuica機能付きクレジットカード「ビューカード」で貯まる「ビューサンクスポイント」もJRE POINTになった。
「これまでバラバラだったポイントが共通化により合算でき、より貯めやすく進化します。ポイントの基準も1ポイント=2.5円だったり、1円だったりしましたが、1ポイント=1円で統一され、わかりやすくなりました」(菊地さん)
ポイントの共通化で、それぞれ独立していた使い道も風通しがよくなった。ポイント専門コンサルティングの岡田祐子さんが話す。
「JR東日本の電車や駅ビルを使っている人はポイントをまとめて貯められるようになります。ポイントは電車に乗る時や提携店で使えるほか、地方名産品や、Suicaのビューカード会員はマスコットであるペンギングッズなどとも交換できます」