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小学生も常飲するエナジードリンク そのリスクと対策は?

睡眠障害のリスクも

 しかし子供がエナジードリンクを常飲することについて、前出の栗原氏は次のように警鐘を鳴らす。

「カフェインの効果を簡単に言えば“疲れた脳を興奮させてパワーアップ”させること。脳の発達途上にある子供が大量にカフェインを摂取すると、脳の中で不要な神経回路が過剰に作られてしまい、幻覚や妄想、痙攣などの発症リスクが高まる可能性がある。小学生はもちろん、中高生でも控えた方がいい」

 米国では今年2月、米国スポーツ医学会がエナジードリンク摂取について、「子供向けにマーケティングをするべきではない」との見解を発表した。2005年に日本で初めてエナジードリンクを販売し、ブームの火付け役となったレッドブルは、子供の常飲についてこう答える。

「250mlのレッドブル・エナジードリンクには80mgのカフェインが含まれており、これは同量のコーヒーと同等です。子供は体重が軽いので、一般的に成人よりカフェイン摂取を控える必要があるため、子供たちにマーケティングはしておりません」(レッドブル・ジャパンお客様相談室)

 日本では国としてまだ具体的な規制や制限はないが、厚労省は「今後は検討していきたいと考えている」(食品基準審査課担当者)と問題を認識している。

 飲まなきゃやってられない──子供にそう思わせる環境の改善も必要だろう。

※週刊ポスト2018年7月13日号

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