ドル円はレンジの展開が続くか
貿易戦争によって混乱が生じていることもあり、ここ最近ドル円相場は一定幅を行ったり来たりするレンジのような動きが見られます。
今は様子見しているトレーダーの方も多いように感じられます。特にファンダメンタルズ分析に頼ってトレードされる方の中には「スッキリ感が出てからじゃないと取引しない」というスタンスの方も多いようです。
私はこのような現状を「大きな上昇トレンドの中のレンジ相場」というイメージで見ています。
そしてドル円相場の見通しについては、もう少しレンジ相場が続く可能性も考えられますが、直近で大きな下落トレンドが発生するとは今の段階で考えていません。
仮に貿易戦争の話がもつれたとしても、1ドル＝100円の方へガラガラ下落することは考えづらいのではないでしょうか。
とはいえ、直近では目をみはるような上昇相場にもなりづらい状況が続くと思われます。そして8月に入ると「夏枯れ相場」という言葉が示す通り、全体の取引量が減り、若干円高方向に振れる可能性も考えられます。
以上が現段階で私の考えている見通しですが、「大勝利トレーダーになる」ということに関して言えば、「いついかなる状況においても生き残るため、資金管理は絶対に怠らない」ということが大前提として重要であり、「ファンダメンタルズは多少意識しつつも、最終的にはその都度チャートを見て分析し、相場を見極めること」が大切だと考えています。
【PROFILE】池辺雪子（いけべ・ゆきこ）：東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金（約5億円）を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ／円、ドル／円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中（http://yukikov.jp/）。
