6月に閣議決定された政府の「骨太方針」では、2019年10月に消費税率を現在の8%から10%へ引き上げることが明記された。マイホームの購入を検討している人にとっては、消費税率の引上げ前後のどちらで買うのが有利であるか、気になるところだろう。
そこでまず、「いつまでに購入すれば8%の消費税率が適用されるのか」を整理しておこう。
2014年4月に消費税率が8%へ引き上げられたときには、経過措置が適用された。今回も同様の措置が取られることを考えると、契約・引き渡しの時期と消費税率の組み合わせは以下の3つのケースが考えられる。
〈住宅の契約・引き渡し時期と消費税率の関係〉
【ケース1】契約、引き渡しともに2019年9月末まで⇒消費税率8%
【ケース2】契約は2019年3月末まで、引き渡しは2019年10月以降⇒消費税率8%
【ケース3】契約は2019年4月以降、引き渡しは2019年10月以降⇒消費税率10%
整理すると、引き渡しが2019年10月以降の場合、消費税率は10%になるが、2019年3月末までに契約をすれば消費税率は8%ですむ。