増税後に住宅を購入したほうが得なケースも?
消費税率が10%になった場合、どの程度の負担増になるのか。そもそも土地には消費税がかからないため、課税されるのは建物部分のみ。仮に建物が2000万円であれば、8%=160万円から10%=200万円へ、40万円の増税となる。
一方政府は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要と引上げ後の反動減を緩和するための減税策も検討している。
すでに決まっているのは「すまい給付金」の増額だ。現在、所得が一定以下の人が住宅を購入すると、最大30万円のすまい給付金を受け取れる。消費税率が10%に引き上げられると最大50万円に増額される。
たとえば年収500万円(16才以上の子が2人の共働き世帯)の場合、消費税8%ではすまい給付金は20万円だが、消費税率が10%になると50万円を受け取れる。これはすまい給付金のサイト(http://sumai-kyufu.jp/)で計算できる。
住宅ローン控除が拡充されるかどうかはまだわからないが、消費税率が引き上げられても負担額にそれほどの差は出ない可能性が高い。とすれば、駆け込み購入する必要はないということになる。
実際、駆け込み需要は、それほど発生しないとの予測がある。第一生命経済研究所は、今回の消費税率引き上げによる駆け込み需要は前回の半分程度の3万3000戸程度と見ている。