中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

トラブルを次々解決──中川淳一郎氏が出会った優秀な「広報マン」の仕事ぶり

 これまで数多くの広報担当と接してきたが、多くの担当は「それは難しい」や「前例がない」「ブランドマネージャーは忙しいので取材は無理」などと、とにかく「できない」理由ばかり言いがちである。これらの文句を常見氏はまったく言わなかったのだ。そしてライターである自分にとって、優秀な広報担当と感じ入ったポイントは以下の通りだ。

【1】ライターへのお膳立てがすべてできており、こちらに余計なアポ取りなどをさせない。
【2】追加情報や追加資料を要求したらすぐに手配をしてくれる。
【3】問題が発生しても、当事者を責めることなく、すぐに代替案を用意してくれる。
【4】いざとなればライターよりも上手に原稿をまとめることができる。
【5】自分が指名したライターを何があろうとも守ってくれる。

 広報の役割は「最大限の露出をし、広告費用を出さずに世間に自社情報を伝える」ことにある。彼は自分の工夫と「汗をかく」ことによりこれが達成できることをよく分かっていた。昨今の広報は安易に「ペイドパブやればいいんじゃないですか~」などと言うが、ひたすら彼は「我が社はこんなに画期的なんです!」を説得力ある形で言い続け、メディアを納得させるばかりか社内でも「お前だったら協力してやろう」という人望を作っていた。今回は「優秀な広報」を紹介したが、いずれは「優秀な営業」や「優秀なクリエーター」なども紹介できれば、と思う。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。