家計

「ゼロエネルギー住宅」は本当に光熱費がかからないのか

 これによると、冬季は発電量が少なくなるためエネルギー収支はマイナスになるが、4月から11月の8か月間はプラスになっている。結果、1年間に電気を売って得た収入は平均16万5304円であるのに対し、購入した電気やガスの料金は平均13万1781円となり、年間の収支はプラス3万3524円となっている。

 電気代やガス代がタダになっただけでなく、年間で3万円を超える収入が得られたことになる。

 もちろん、地域差はある。太陽光発電は日照時間が長いほど有利になるからだ。前述のデータをもう少し詳しく見ると、都道府県別の1戸当たりの発電量が最も多いのは鳥取県で山梨県、長野県、香川県、奈良県と続く。

 逆に発電量が最も低いのは島根県。鳥取県の発電量が年1376kWh/kW(太陽光パネル1kw当たりの発電量)であるのに対し、島根県は723kWh/kWと半分程度しかない。ZEHを検討するなら、自分の住む地域でどのくらいの発電量が期待できるのか、事前に確認したほうがよさそうだ。

 なお、ZEHを建てる場合には補助金を利用できる。2018年度は一戸当たり70万円で発電した電力を蓄えるための蓄電システムを導入した場合には、1kWh当たり3万円(上限30万円)が加算される。

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