そして、3つ目のライバルのファンドについて。藤野氏は自身が意識している具体的なファンドの名前を挙げた。
「アセットマネジメントOneの『DIAM国内株オープン(愛称・自由演技)』、スパークス・アセット・マネジメントの『スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称・厳選投資)』、それからJPモルガンの『ザ・ジャパン』、フィデリティ投信の『フィデリティ・日本成長株・ファンド』、あとさわかみ投信の『さわかみファンド』。これらは毎日のようにパフォーマンスをチェックしています。どういう運用をしているのか気になるし、いずれも尊敬できる存在です。
ただ、これは誤解してほしくないですが、私はライバルの他の投信から新たな資金を獲得したいとは思ってはいない。やはり今、一番のライバルは現預金。日本で最も眠っている現預金から投信に振り向けられることを期待し、そのように行動していきたいと考えています」(藤野氏)
同じ日本株運用のアクティブファンドとして、他のファンドのパフォーマンスや運用方針が気になるのは当然かもしれないが、ファンドの運用責任者が、具体的なライバルファンドの名前を挙げるのは、珍しいと言えるかもしれない。