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大手予備校の幹部が明かす裏口入学の本当にあったズルい話

10年以上前から組織的にやっていたという(東京医大のキャンパス。写真:共同通信社)

 摩天楼と歓楽街の東京・新宿の中心部にあり、街の守り神として知られる花園神社では、一風変わった珍しいお守りを授かることができる。「融通守」──商売や学業、人間関係などあらゆることに“融通が利く”というご利益があるそうだ。

 そんな花園神社を起点とする「医大通り」を3分ほど歩くと、背の高い杉の木に囲まれた真っ白な校舎が見えてくる。厳正でなければいけない入学試験で“融通”が幅を利かせ、批判を浴びている東京医科大学のキャンパスだ。

 7月4日、文部科学省のエリート官僚・佐野太局長(58才)が、次男を東京医大に「裏口入学」させたとして、東京地検特捜部に逮捕された。

「東京医大は2017年、文科省の『私立大学研究ブランディング事業』に選ばれ、3500万円の補助金を受け取りました。東京医大の幹部は、佐野氏に事業の対象校に選んでほしいと依頼し、その見返りとして、医学部志望だった佐野氏の次男を入学試験で合格させたとされます」(全国紙社会部記者)

 次男は、安倍晋三首相の出身校として知られる成蹊高校(東京・吉祥寺)を昨年春に卒業して浪人。次男のツイッター(現在は削除)を見ると、

《俺ら間違いなく日本で一番幸せな浪人生だわ、受験やめよっかな》(2017年11月9日)
《センター16日前なのに俺セブ島で何してんだっていうね》(2017年12月28日)

 と、浪人中にもかかわらず本番の試験直前に家族で海外旅行に行くほどの余裕の構え。よほど“合格”に自信があったのだろう。

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