「夏枯れ相場」という言葉が示す通り、例年為替市場でも8月あたりにドル円相場が下落する傾向が見られる。今年もやはり下落傾向が見られるのか。FX(外国為替証拠金取引)で億単位の利益を獲得するカリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが、中長期的なドル円相場の見通しについて解説する。
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世の中には様々な金融商品がありますが、先日「米ドルを月々1万円分ずつ買い、ドル預金のように積み立てる商品」について、お話を聞きました。
今はFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを継続しているタイミングですから、ドル預金をしておけば金利収入も期待できます。定期預金に100万円預けておいても1年で50円つくかどうかという状況ですから、金利面でのメリットは大きいと思います。
もちろん円高に振れれば価値が目減りする可能性もありますが、実質現物取引ですから、強制ロスカットされるようなこともありませんし、例えば海外旅行をされる方なら、そのドルをそのままアメリカへ旅行に行く際に使う、ということもできるでしょう。
人によっては、メリットのある商品だと考えられます。
ただ、まとまった金額の利益を出したいと思うのなら、やはりFXトレードをする方が効率的でしょう。きちんと相場の法則を学び、資金管理を徹底できれば、安定した利益を得ることが可能です。
とはいえ、世の中にはトレードに関する情報が散乱していて、結局どの情報を信じて良いのか分からなくなっている方も多く見受けられます。そこで今回は実際に億単位の利益を出し続けている私が、現段階で米ドル円(以下ドル円)相場の見通しについて、どのように考えているのか、どういった点をポイントとして見ているのかをお伝えします。