その金利の高さからFX(外国為替証拠金取引)トレーダーに人気の高いトルコリラ。とはいえ、7月末にトルコリラ円相場は1トルコリラ=23円台から1トルコリラ=22円台へ約1円幅下落するなど、その値動きを不安視する向きも少なくないだろう。今回は、FXで億単位の利益を獲得するカリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが、トルコリラ円相場の今後の見通しについて解説する。
* * *
7月末、トルコの政策金利が現状維持という結果に終わったことに対する失望や、「トルコのエルドアン大統領が中央銀行に対して利上げを行わないよう干渉したのではないか」との憶測から、トルコリラ円相場は1トルコリラ=23円台から1トルコリラ=22円台へ、約1円幅下落しました。
「まだ下がるのではないか」と不安になっている方も多いと思いますので、今回はトルコリラ円相場について今後の見通しをお伝えさせてもらいます。
私は常に売買比率(くりっく365)をチェックしていますが、政策金利が決定した日の売買比率を確認すると、売り残が減り、買い残が増えていました。
買い残が増加していることから、1トルコリラ=22円台で買ったトレーダーがいたこと、そして上値が重くなることなどが想定されます。
ただ、ピーク時の約32万枚という買い残よりは減っていますので神経質になることはないと見ています。
市場関係者の中でも弱気の方々は「1トルコリラ=21円の方向へ下落する」と言い始めていますが、私としては今の段階で、さらに大きく下落する可能性は低いと考えています。金利は現状維持だったわけで、「金利を下げます」と言ったわけではありませんから。