トルコリラ円相場、上昇はゆっくりしたペースに?
ただし、金利の状況から言って「今後1トルコリラ=30円の方へV字回復」という状況にはなりづらくなったと考えられます。
私は長期的に見てトルコリラ円相場は上昇していく方向で予想していますが、上昇はゆっくりしたペースになることが想定されます。
材料的にも選挙や政策金利の発表などの大きなイベントはしばらくありませんし、8月に入ると例年、夏枯れ相場で薄商いになる傾向にありますので、モタモタした展開になる可能性が考えられます。
当面の間、1円幅くらいの間でレンジのような動きが続く可能性も視野に入れています。
とはいえ、スワップ金利狙いでトレードされている方にとって、このような状況は必ずしも悪いものではありません。相場がモタモタしている間、着実に金利が受け取れます。金利狙いでトレードされている方は、悲観することなく、資金管理を徹底した上で、ゆっくりお待ちになっているのが良いと思います。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。