2019年4月30日、今上天皇が譲位し、徳仁皇太子が即位する。平成から元号が改められることになるが、そこでどんな変化が起こるのか。
素朴な疑問のひとつとしては、新元号が刻印された硬貨はいつ手元に届くのかが気になる。
「製造した硬貨は、財務省を通じて日銀に収め、そこから民間の銀行を通じて徐々に市中へ出回ります。毎年、その年の硬貨の製造は1月スタート。一般の方がそれを手にするまで、約半年のタイムラグがある印象です」(造幣局広報)
ということは、4月初旬に新元号が公表され、そこから大急ぎで作ったとしても、実際に刻まれた硬貨を目にできるのは10月頃となりそうだ。
詐欺被害が続出する!?
〈あなたのスマートフォンは、新元号に対応していません。このアプリをインストールしてください〉
改元に伴って、そんな文面のメールが、突然届くかも知れない。ITジャーナリストの宮田健氏が警鐘を鳴らす。
「『新元号詐欺』が横行する可能性があります。アプリを入れるとスマホを乗っ取られて、最悪の場合ウェブ上で銀行口座や仮想通貨の口座を操作され、金銭を奪われる危険もあります」