実際、日経平均のみならず、消費増税を挟んだ駆け込み需要・反動減が懸念される小売セクターの値動きを示す「TOPIX-17小売指数」は6月中旬を境に大きく下落。本来なら円安が追い風となるはずの自動車セクターの値動きを示す「TOPIX-17自動車・輸送機指数」も、米国の関税引き上げなどが嫌気されて下落に転じている。
例年のような夏枯れ相場も相まって、内需も外需もガタついてしまっているうえ、米国とトルコの関係悪化を背景にしたトルコリラ急落を受けて、リスク回避の流れも加速している。こうした相場環境では、目先で日本株の上昇を望むのは無理からぬ話かもしれない。はたしてこの先、日本株上昇のきっかけはあるのか……。