また、その企業が現在どの「ライフ・サイクル・ステージ」にいるのかを把握することも大切だ。一般的に企業は、創業から廃業まで5つのライフ・サイクルを経る。先行投資が大きく業績は低調な「創世記」、投資は更に拡大し業績も拡大していく「成長期」、投資は減少傾向になるが商品の浸透に伴い業績は最大化する「成熟期」、成熟期に減少した投資を継続するものの、競合激化などによって業績は悪化する「淘汰期」、業績の悪化に伴い投資の減少と付随した業績が更に悪化する「衰退期」だ。
安定成長株への投資において大切なのは、投資する企業がまだ「成熟期」に入っていないことだ。「成熟期」に入っていない企業は成長速度を加速しながら業績を拡大していく傾向にあるからだ。
これを最も端的に見極めるには、企業の過去3~5年間の投資が増加傾向にあるかをチェックしよう。投資が増加傾向にあるなら少なくともその企業は成熟期に入っていないと認識していることは間違いない。過去から成長している企業は環境分析をしっかり行っているので、大いに参考になる。