記録づくしの猛烈な暑さの日本列島。その暑さは野菜の価格高騰に直結している。平年比213%となっている白菜を筆頭に、キャベツ204%、大根157%、ピーマン157%…と、軒並み価格高騰しているのだ。この野菜高騰にどう立ち向かえばよいのか。
ネットで“わけあり野菜”を入手
グラム単価が安い「丸ごと野菜」を買って冷凍しておくなどの選択肢もあるが、家事アドバイザーの矢野きくのさんは、「猛暑というピンチを利用して!」と発想の転換が大切という。
「天候の影響で、小ぶりになったり、形が崩れた野菜は正規の流通ルートに乗らず、農家がネットで直接販売するケースが多い。ネットで“ふぞろい野菜”“わけあり野菜”などと検索するとお得な情報が結構出てきて、値段的にもかなりお得です。ただし、送料がかかるのでご近所さんなどと一緒にまとめ買いをして、食べきれない分は冷凍しましょう」
ネットに限らず、直売所や道の駅でも型落ち品が安く買える。近くの道の駅を検索するには公式ホームページ(https://www.michi-no-eki.jp)が便利だ。
生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんが注目しているのは「タダヤサイドットコム」(http://www.tadayasai.com)。このサイトでは、傷モノやふぞろいの新鮮野菜を農家がタダで出品する。消費者は希望する野菜の抽選に応募し、当選したら無料で野菜をゲットできる(送料は消費者負担)。その野菜が気に入ったら次は有料で購入する、というしくみだ。
タダは嬉しくとも、食品だけに安全面が気になるが、「生産者の顔が見えるので安心できる」(柏木さん)という。