カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法が成立し、いよいよ日本国内にカジノが誕生する日も近づいてきているが、その一方で大きな課題とされているのが、ギャンブル依存症対策だ。
ギャンブルにハマりすぎるがゆえに、生活がままならなくなったり、周囲に迷惑をかけてしまい、結局は「借金」に行き着いてしまうケースも少なくない。
都内在住の男性会社員・ヤマモトさん(仮名、40代)は、パチンコ、パチスロ、ボートレース、競輪、競馬などにハマっており、自称「ギャンブル依存症」だという。ヤマモトさんも多額の借金を抱えた経験の持ち主だ。
「貯金はほぼゼロ。銀行の残高は多くても30万円くらい。毎月の給料はほとんど残りません。たまに万馬券を当てた時などに、一時的に残高が増えるくらいです」(ヤマモトさん、以下「」内同)
ここ5年ほどは借金もしていないというヤマモトさんだが、かつては消費者金融から借金をしていた。
「いちばんパチスロにハマっていた、16~17年前くらいのことです。複数の消費者金融から合計で150万円くらい借りていました。そのほかには、母親にも借金をしていて、その額は20万円くらいでした」