やめたくてもやめられないのが、ギャンブル依存症というもの。ギャンブルをやればやるほどお金が消えていくと分かっていても、そう簡単にはやめられないという。
都内在住の男性会社員・ヤマモトさん(仮名、40代)は、毎月の給料の多くをパチスロ、パチンコ、ボートレース、競馬などに使ってしまう自称「ギャンブル依存症」。現在、借金は完済したものの、貯金はほぼないという。
「最近は、時間があればすぐにパチスロに行ってしまいます。仕事帰りにそのまま行って、閉店まで打っていることも多い。正直、全然勝ててはいません」(ヤマモトさん)
ここでヤマモトさんに、とある1週間の「パチスロ収支」を教えてもらった。
・7月某週
月曜日 仕事帰り19~22時 マイナス2万3000円
火曜日 仕事帰り20~22時 マイナス8000円
水曜日 仕事帰り19~21時 プラス6000円
木曜日 仕事帰り18~22時 マイナス1万6000円
金曜日 仕事帰り21~22時 プラス2000円
土曜日 11~21時 マイナス4万2000円
日曜日 11~20時 マイナス2万1000円
【合計 マイナス10万2000円】
仕事がある日は仕事帰りに打ち、土日は朝から打っていたヤマモトさんだったが、この1週間では10万円負けている。
「この週はかなり負けが込んでいるという感じではありますが、これくらいの負けは決して珍しくはないと思います」
ギャンブルをまったくやらない人にしてみれば、理解できないことかもしれないが、ギャンブル依存症を自認するヤマモトさんにとっては、10万円がなくなったところで“当たり前”だというのだ。