今回劉さんが用意してくれたのもそんなメニューの数々です。まず登場したのが茹でた蓮根に飴のような甘いソースがかかったもの。中秋の時期にはよく食べるそうです。その後はアワビと椎茸とブロッコリーの炒め物。ちょっとちょっとアワビなんて薄切りでしか食べたことないですよ! 後はメニューを列挙します。
・小籠包
・生ハムと揚げた湯葉をパンのようなもので挟んだもの
・魚の浮き袋のスープ
・エビのフリット2種
・鴨のロースト
・白身魚(多分イシモチ)と漬物が入った麺
・燕の巣が入ったココナッツミルクのデザート
ワインが終わった後はビールを飲んだのですが、劉さんのトークが面白い。中国で失踪中の女優、ファン・ビンビンについては「脱税が影響しており、当局は第2の大物俳優も今狙っているようだ」といった話をしてくれました。さらには、前週に香港に大型台風が直撃したのですが、その時47階に住む彼の部屋は朝の10時から15時までずっと揺れ続けて恐怖だったといいます。その後マンションの住人は1階に集まり、中にはお祈りをする人もいた、といった話もしてくれました。
上記メニューを見ても分かるのですが、中国料理といえば炒め物が多いと思われるでしょうが、最初の鮑だけです。食べ終わった後は確かにスッキリとしていました。また、劉さんは一切ビールを飲みません。理由は「体が冷えるから」と言いつつ、「でも中川君はいっぱい飲んでね!」と言うことを忘れない。全般的に健康に気を遣っているなと思ったのですが、麺に入った漬物については「塩分が強いからそれほど多くは食べない方がいい」なんて助言されます。
まったく押しつけがましさがない「スマート」なおもてなし
ああだこうだ色々楽しい食事の時間を過ごしたのですが、我々としてはこうして歓待をしてくれたのだから4人で彼の分を出そうと思っていたんですよ。財布を皆で出したら劉さんは「いいの、いいの! こういう時に招待した側出すのが中国のやり方なの!」と言い、頑として我々に払わせようとはしません。