貯蓄口座は「老後用」と「教育用」に
子供の教育資金と老後資金を分けて貯蓄に励みたい場合もあるだろう。
「貯蓄口座は1つである必要はありません。教育資金用、老後資金用と目的別に口座を分け、毎月の貯蓄口座への入金分を分割し、各口座に貯めましょう」
いずれリタイアしたら、銀行口座の貯蓄法はどう変わるか。
「基本的には、年金で賄いながら貯金で補っていくことになります。2か月に1回年金収入を得ながら、足りない分は貯蓄口座から補てんして、引き落とし口座や生活口座にお金を振り分けていく流れに変わります。
人生100年時代といわれる時代に突入し、老後を安心して暮らすためには、現役時代にいかに貯金しておくかが重要です。銀行口座を活用した貯蓄法は、それを実現するための手段なのです」
だが、林さんは、ストイックに貯蓄に励みすぎるのもよくないと話す。
「お金の使い方には、人生の価値観が投影されます。そもそも貯蓄に励むのは、自分の人生を豊かなものにするため。厳しい節約ばかりして、好きなことを楽しむためのお金を削っては意味がありません。『何を我慢するか』ではなく、『人生で何をしたいか』を考え予算を立て、貯蓄計画を策定しましょう」
お金の管理法を考えることは、今後の生き方を考え、見直す機会でもあるのだ。
※女性セブン2018年10月11日号