目標設定を行い逆算することが大事
それを踏まえたうえで、「将来どれくらい資産を増やしたいか」「何の目的で積み立てるのか」という目標設定をし、そこから逆算することが大切だという。
「例えば、毎月1万円を積み立て、20年で500万円を貯めたいなら、利回りは7%必要になります。これを実現するには、資産配分は株式100%でないと難しいでしょう。リスクを減らすためには、株の中でも、国内や先進国、新興国と、資産の地域を分散させることをおすすめします。3地域に均等に配分されている『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』がよいのではないでしょうか」(吉井さん)
50代で子供が独立し、比較的経済的に余裕がある人なら、そうした積極的な運用を考えてもいいだろう。
「“10年後に子供の大学費用を蓄えたい”という目標はあるが、それほどリスクはとりたくないという40代のかたなら、利回り5%程度の“中リスク”を選ぶとよいです。この場合、株式には60%前後を投資しながら、債券やREITなどでリスクを回避している商品が安心です。株式55%、債券30%、REIT 15%の『りそな・つみたてバランスファンド』はバランスがよいと思います」(吉井さん)
逆に60代の夫婦の中には、「老後の余裕資金だから大きなリスクはとりたくないが、銀行に預けておくよりは安定的に運用したい」と考える人もいるだろう。
「安定的に3%の利回りを確保するには、株式と債券、半分ずつに設定している、『楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)』がおすすめです。株の配分も、国内5%、先進国40%、新興国5%と流動性の低いリスク資産も少ないため、安定的な運用が期待できます」(吉井さん)
確かにこれなら初心者でも簡単で楽ちんだ。あなたも将来に備えて、チャレンジしてみては。
※女性セブン2018年10月18日号