家事の負担を軽減し、私たちの時間的ゆとりを生み出す白物家電は、今や「時産家電」とも呼べる存在に。決して安い買い物ではないが、自分のライフスタイルに合った機能が搭載された白物家電を選べば、長きにわたりよき相棒になるだろう。だからこそ、どんな機能に注目してどれを買うべきか、見極める目を磨きたい。エアコンの最新トレンドはどうなっているのか。
「エアコンの省エネ性能は限界まで技術革新が進んでおり、そのエネルギー効率を高めるために、三菱電機の霧ヶ峰に代表される赤外線センサーでムダな運転をしないといった商品が多数登場しています」と語るのは、家電コーディネーターの戸井田園子さん。
ビックカメラ・照井友貴子さんは、エアコンには、その機能によってクラスが4段階あると語る。
「スタンダードなモデルに始まり、掃除機能付きモデル、掃除機能プラス省エネ機能が加わったモデル、超省エネ機能が付帯したハイスペックモデルがあります。長時間、つけっぱなしを考えると、最上位の超省エネ機種が最も電気代が安上がり。また、“人の場所を感知して、そこに冷気を直接当てる/当てない”のほか、なかには1つの熱交換機で異なる2つの温度の気流を作るものもあり、快適さの体感が違います」(照井さん)
間取りでも、選ぶエアコンのタイプが違ってくる。例えば縦長の部屋に風を送る場合、エアコンは正面に向かって風を送る設計になっているので、どんな機種でも問題ない。
「一方で、横長の間取りにエアコンを置く場合は、両脇に感知センサーがついているタイプが人の位置や温度を感知して効率よく風を送ることができます」(照井さん)
部屋の間取りや広さ、取り付け位置、夫が暑がりで妻が寒がりといったことまで販売員に相談するのがコツだ。