【金沢(石川県金沢市)】
北陸新幹線開業により、俄然アクセスが良くなった金沢ですが、状況は新潟と似ています。金沢の中心と言えば、金沢城や兼六園、市役所などからほど近い片町・香林坊地区。駅からは歩いて15分ほどで、バスが頻繁に出ています。しかし近年、駅付近の開発が急激に進み、人の流れが着実に変わりつつあります。駅周辺のホテルの開業ラッシュは凄まじく、遊ぶのは片町や香林坊でも、泊まるのは駅前になるかもしれません。
【四日市(三重県四日市市)】
三重県の県庁所在地は津ですが、人口がもっとも多いのは四日市市。その駅前ならばさぞかし栄えているかと思いきや、駅前に店は皆無で、駅自体もかなり年季が入っています。四日市市民の生活の足は近鉄で、市の中心は近鉄四日市駅付近。JRの四日市駅とは徒歩で20分弱ほど離れており、完全に“別の街”といっても良いほどです。
【京都(京都府京都市)】
日本の代表的な観光地である京都。その起点となる京都駅は、大きなカバンを持った旅行客で常にごった返しており、大変なにぎわいですが、街の中心は河原町付近でしょう。これだけの大都市でありながら、京都は鉄道の便がそれほど良くない街。JR京都駅から河原町までは、スーツケースを持って歩ける距離ではなく、京阪と阪急はJR京都駅を通っていません。京都も、新潟や金沢と同様、“街の重心”が徐々に駅周辺に移りつつありますが、錦市場、新京極、先斗町、祇園など、見どころが固まった河原町付近に足を運ばない手はありません。
【神戸(兵庫県神戸市)】
異国情緒あふれる港町・神戸といえば、オシャレで洗練されたイメージの街として、全国的に有名ですが、一番にぎわっている地区は、神戸駅前ではありません。神戸駅は、観光客が訪れそうなメリケンパークや神戸ポートタワーには近いですが、神戸の中心といえば、三宮駅と元町駅のあたり。下調べをしないで神戸に遊びに行き、三宮を通過して神戸駅で降りたことがある人は多いのではないでしょうか。