このように、2018年のIPO市場の動向は引き続き好調に推移している。例年12月は、2017年は22件を数えたように、IPO件数が集中的に増えるので、最終的に2018年の全IPO件数は100件近くになると予想される。そして、最も注目を集めるのはソフトバンクグループ傘下の携帯事業会社、ソフトバンクのIPOだろう。
時期に関しては12月19日と予想されている。調達資金は約3兆円が見込まれる超大型IPOとなるため、需給環境によってその成否が大きく左右される。そうした意味で、市場の波乱要因である米国の中間選挙が終わった後で、かつ例年、比較的需給環境のよい12月の上場となるのではないか。いずれにしても、今年一番の注目IPOとなることは間違いないだろう。