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新規上場ソフトバンク株の投資妙味は? 孫氏の次の一手に注目

孫正義氏の次の一手に注目

 ソフトバンクグループ傘下の携帯事業会社であるソフトバンクの東証1部への上場が、12月に見込まれている。ブックビルディングに参加すれば、IPO(新規上場)するソフトバンク株を公開価格で入手できる可能性はあるのか。投資妙味はどれほどなのか。投資情報サイト「IPOジャパン」編集長・西堀敬氏は以下のように分析する。

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 今年一番の注目を集めるソフトバンクのIPOは、市場からの資金調達額は約3兆円と過去最大規模になりそうだ。2018年に入って9月末までにIPOした全60銘柄で、公開価格と上場初値を比較した平均初値騰落率を見ると、127%と2倍を上回っている。だが、これほどの超大型上場となると、ソフトバンク株の初値が公開価格の2倍を超えることは考えにくい。

 ただし、超大型上場で公開株式数も大量になり、ほぼすべての証券会社がこのIPOに関与すると思われるので、ブックビルディングに参加すれば、ほとんどの人が公開価格で入手可能だと予想される。

 では、ソフトバンク株の初値騰落率はどれぐらいになりそうなのか。IPO時の市場環境にもよるが、これまでの東証1部へ直接上場した銘柄を参考例とすれば、ソフトバンク株の初値は公開価格のプラス4~5%程度になりそうだ。したがって、短期でのキャピタルゲイン狙いの戦略は期待薄だと見ている。

 とはいえ、初値が公開価格を下回ることは考えにくいので、まずはブックビルディングに参加すれば、それなりに妙味があるとはいえるだろう。

 問題は、上場後のソフトバンク株の動向だが、私は上場後の半年ぐらいは値上がりが期待できると見ている。ソフトバンクの上場後の時価総額は6兆円規模となりそうなので、外国人投資家をはじめとする機関投資家はソフトバンク株をポートフォリオに組み入れざるを得ない。そのため、好調な需給に支えられて株価は半年間で初値の2割程度は値上がりする可能性がありそうだ。

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