「若者のPC離れ」という言葉に象徴されるように、スマホやタブレットに押され、個人向けPC市場は苦戦を強いられている。そんな中、ゲーミング分野に注目が集まっている。
GfK Japanの調査によると、2017年1~11月では販売数量が前年比39%増、金額は前年比46%増となっている。平均価格は16万円弱(税抜き)と、価格だけみるとやや高い印象があるにもかかわらず、支持を集めているという。
「eスポーツ」の盛り上がりも背景に需要が拡大傾向にあるようだが、実際の販売現場ではどうなのか。量販店関係者はこう語る。
「PC市場がかつてほど活気がないのは確かです。秋冬モデルが出る時期ですが、かつてに比べれば盛り上がりもイマイチ。まだMacは実機に触れる人が多く、購買意欲がある人も多いのですが、Windowsは顕著に売り場が閑散としていることも増えました。そんな状況でも、ゲーミングPCエリアでは熱心な方が多く、品揃いを増やして売り場を広げています」
ゲーミングPCというと、そのネーミングからゲームをプレイするためだけのものと思われがち。しかし実は、購入しているのはゲーマーだけではないようだ。
「ここ最近、ゲーミングPCメーカーがこれまでのゴツいフォルムを封印したスタイリッシュで軽量なビジネスモデルを投入していることもあり、ゲームをしないというビジネスパーソンにも、ノート型がじわじわと売れています」(同前)