10月は日経平均株価も大きく乱高下する展開が続いたが、大きな流れを見た時に、今後は上昇基調なのか、あるいは下落基調となるのか。これまで億単位の利益をあげてきたカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんは、「年末に向けて上昇基調が続く」と分析している。なぜか。池辺さんが解説する。
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トレードをする際はまず最初に相場の大きな流れを見極めることが大切です。大きな流れが見極められていて資金管理もきちんとできているのであれば、仮に含み損が出ていても慌てることはありません。安易にロスカットをする必要もありません。
では現在、日経平均株価の大きな流れは上昇下落、どちらにあるでしょう?
結論から申し上げると、「日経平均株価の大きな流れは上昇の状況が続いている」と私は見ていますが、なぜそう考えているのか、その理由を3つお伝えいたします。
まず1つ目の理由です。2018年は戌年です。「戌笑う」という言葉もありますが、過去の日経平均株価を振り返ると、戌年は年末にかけて上昇して終わっていることが多い、という傾向があります。
ですからアノマリー的に言うと、年末にかけて日経平均株価は上昇傾向が続く可能性が考えられます。
2つ目は「アメリカの中間選挙」です。アメリカで中間選挙が行われた年の米ドル円(以下ドル円)相場を振り返ると、上昇している年が多いことが分かります。そうした傾向から、年内にもう1度1ドル=114円台、もしくは115円台まで上昇してもおかしくないと考えています。
また、くりっく365のドル円売買比率を見てもしばらく売り残が多いままの状況が続いています。安値の売りを持ち、含み損を抱えたままポジションを持ち続けているトレーダーの方が多いということが考えられますが、売り残が多いということはドル円相場は下げづらくなっている、と言えます。
そして、ドル円が年末にかけて上昇すれば、それに伴い日経平均株価も上昇する可能性が考えられます。過去の相場を見ても分かるように、ドル円相場と日経平均株価には相関関係が見られるからです。