税理士は、言うなれば“税金のプロ”だ。にもかかわらず、過払いが多く起きているのはなぜなのか。
「1年間に起こる相続税の申告件数を、日本の税理士に均等に割り振ったとすると、1人当たり取り扱うのは1.3件程度です。2015年の基礎控除縮小前はさらに件数が少なく、1人当たり0.7件ほどだった。それだけ税理士にとって相続の申告をする機会が少ないということです。
税理士は税金のプロですから、税金計算でミスが起きることはあまりありません。ただその前段階で、不慣れなために適切な財産評価ができない。それが過払いの発生する最大の原因です」(同前)
※週刊ポスト2018年11月9日号