最後に、究極に面倒くさいエピソードを1つ。ユウコさん(30代/金融)は、転職を重ねた末に憧れの業界に潜り込むことに成功したが、ランチタイムが来るのが怖くて仕方ないそうだ。
「転職した直後、先輩の女子グループに誘われて以来、毎日一緒にお昼ごはんを食べています。誘ってもらったことは嬉しかったのですが、問題はそのグループの女性が全員40代以上で、しかも全員未婚なことです。
ランチを食べながら話すのはもっぱら私の彼氏のことで、色々なことを根掘り葉掘り聞かれ、『それはダメね』『そういう男は結婚しても……』と徹底的に値踏みされ、何とか別れる方向に話を持っていこうとします。本人たちは善意のつもりのようですが、未婚の人たちに『そんな男と結婚しちゃいけない』と言われても説得力ゼロ。もちろん、口が裂けてもそんなことは伝えられませんが……。
しかもその先輩たちは、おかずをシェアするのが大好きなんです。『色々なものが食べられていいじゃない?』ということなのですが、私は家族と鍋も食べられないぐらい潔癖症なので、それが苦痛で苦痛で……。だからと言って、『もう一緒にランチは食べません』と言えば、社内で孤立するのは確実ですし、いったい私はどうしたら良いのでしょうか?」
昔から憧れていた、しかも給料も抜群に良い会社に入ったものの、本気で転職を考えているというユウコさん。友人に悩みを話しても、「ランチが嫌で辞めるなんてバカじゃない?」とマジメに取り合ってもらえず、悶々とした日々を過ごしているそうだ。