トルコショックの安値から回復基調にあるトルコリラ円相場。今後も上昇基調は継続するのか、あるいは再び下落に転じるのか。FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、今後のトルコリラ円相場の見通しについて解説する。
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11月10日、第一次世界大戦終結から100年を迎えるにあたりフランスで記念式典が開催され、アメリカのトランプ大統領とトルコのエルドアン大統領が親しげに話す様子が、紹介されました。これは、アメリカとトルコの険悪な関係が緩和に向かっていることを感じさせるものでした。
この報道を見る限り、トルコ政府としてもアメリカとの関係が良好であることをアピールしたいという思惑があるのではないか、と感じられます。
また、「ロシアのプーチン大統領が、トルコとロシアを結ぶ天然ガスの海底パイプラインの完成式典に出席し、蜜月を演出した」という二ュースも報道されました。
FXでトルコリラ円相場でトレードをされている方の中にはこういったニュースを見て安心感を持たれた方も多いと思いますが、トルコリラ円相場は今後どのように動くことが考えられるでしょう?
私が考える見通しをお伝えします。
週足で短期移動平均線が中期線を上抜いたトルコリラ円相場
結論から申し上げると、トルコリラ円相場が猛スピードで1トルコリラ=30円の方に上昇するということは考えづらいですが、この辺りでエネルギーをためながらまた上にいく準備をしている、と私は見ています。