【一発レッド】
悪質な反則をすると、警告を表すイエローカードが与えられ、それが2枚目になると退場(レッドカード)となりますが、あまりに酷い反則には一発でレッドカードが出ることもあります。これはサッカー用語という枠を超え、一種の比喩表現として定着しており、1つの不祥事でクビになった時などにも「一発レッド」という単語が使われることもあります。
例文:「あれでイエローかよ! 一発レッドだろ!!」
【感じる・感じない】
これはそれほど頻繁に出てくる表現ではありませんが、選手間ではしばしば使われる表現。解説者の木村和司氏がよく解説で使っていました。訳せば、「味方選手の意図を汲み取る(汲み取らない)」という意味になるかと思います。ワンツーパスに見事に対応した時は「感じた」、前線にパスを出したのに、誰も走り込んでいない場合「感じない」といった具合に表現します。
例文:「せっかく前に出したのに、FWが全然感じてなかったね」
【すらす】
いかにも通好みの単語がこの「すらす」。恐らく漢字で書けば「擦らす」と書くのではないでしょうか。これはセットプレーなどで飛んできたボールを頭で軽く触ってコースをずらすこと。珍しいようで、割とよくあるプレーです。
例文:「直接決まったかと思ったけど、軽くすらしてコース微妙に変えてるよ」
【痛む】
選手が倒れた時に、「倒れている」と言わずに、「痛んでる」と表現することがあります。日本語としては違和感がある表現ですが、「○○が痛んでいます」と、アナウンサーが使うこともあります。時々、演技だったりすることもあるので、それはそれで要注意。中東のチームは試合終盤になるとこればっかりの印象です。
例文:「さっきは6番かと思ったら今度は7番が痛んでる。早く立ち上がれよ」
サッカーファンとしても新しくファンになってくれる人が増えるのはうれしいはず。間違えることを恐れずに、例に挙げたようなシチュエーションが登場したら、ぜひとも使ってみて下さい。