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高齢のボランティアガイドに地元の若者たちが頭を悩ませるワケ

多くの人が訪れる観光地にも様々な問題があるようで(イメージ)

多くの人が訪れる観光地にも様々な問題があるようで(イメージ)

 2020年の東京五輪で活動するボランティアへの応募が、11月20日時点で目標の8万人を突破したことが判明。「無償で10日以上働くこと」という条件に対して「ブラックだ」との批判もあがったが、どうやらボランティアは確保できそうな状況だ。

 だが、ボランティアは専門家ではなく、あくまで自発的に参加してくれている有志。やる気があっても中身が伴わなければ、トラブルも招きかねない。実際、国内のある観光地では、ボランティアを巡る問題が地元の若者を悩ませているという。

 問題が起きているのは国内でも有数の観光地で、都内から日帰り圏内にある某所。自然が溢れるその一帯には、四季を通じて多くの観光客が足を運び、別荘を構える人も多いが、ボランティアガイドの存在が悩みのタネになっているという。地元の青年がいう。

「私たちが暮らす地区は観光が主要産業で、多くの名所がありますが、数年前からボランティアガイドが活動するようになりました。ガイドは地元のシルバークラブのお年寄りたちで、ガイド料は一切受け取らない仕組み。お年寄りたちに報酬は一切無く、完全に手弁当です。説明のプリントを作って配ったり、お手製の資料を使ったりと、その熱意には頭が下がります。

 ただ問題なのは、ガイドをしているお年寄りは、地元愛には溢れているものの、ガイドに関しては素人だということ。彼らは地元に関する知識は豊富ですが、それらを体系的に学んだわけではなく、人に話す訓練を受けたわけでもないので、話があちこちに飛び、説明がものすごく長いのです。また、近年は外国語人観光客も増えていますが、英語力もゼロです。さらに『タダだから聞いていきなさい』と、かなり強引なのもあり、見ていてヒヤヒヤすることもあります」

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