働かないと生きていけないのに仕事がない
「働ける限り働きたい」シニアシングルは7割近くもいるが、実際は「高齢者の雇用の受け皿は少なく、能力があっても年齢で採用されない」(50代・パート)、「ちょっと病気をしただけで、クビになった」(60代・パート)など、現実はかなり厳しい。
かつての教育ローンで老後は身動きが取れなくなり…
働き盛りの時に作った“借金”が、負担になり続けるケースも少なくない。
「2人の子供の塾費用や大学の費用をすべて、教育ローンでまかなってきました。今ではすっかり多重債務者です。子供に贅沢させることなくやってきたのに、教育費で身動き取れないほど逼迫。70才まで支払い続けなくてはならず、自分の老後費用どころじゃありません」(52才・パート)
子供が巣立った後も高額家賃の広い家から出られない
「子供がいた時は、3LDKの部屋を借りていましたが、巣立った後は、広すぎる空間を持て余しています。月10万円以上する家賃もつらい。それでも孫が来た時、ワンルームの部屋では申し訳なく、今の快適な住環境も気に入っているので手放せないんです」(70才・無職)
家には“思い”が宿るため、お金の問題だけで引っ越すのは難しいようだ。
*参考文献/『シニアシングルズ 女たちの知恵と縁』わくわくシニアシングルズ著(大月書店)、中高年齢シングル女性の生活状況アンケート調査報告書2017年
※女性セブン2018年12月13日号