ただ、Aさんのように親族に目立たないように介護を続け、義父の死後に突然「介護していました」と名乗り出るのは得策ではない。親族にとっては、遺産を受け取る人が増える分、揉める原因になるからだ。曽根さんが話す。
「生前から、介護している人が、動画や写真などで定期的に親の状況を親族と共有したり、役割分担することが大切です。“人知れず”介護するのだけはやめましょう。
また、日頃から介護日誌をつけておくことも有効です。今日は何をして何を買った、といった記録をできるだけ細かくつけ、買い物の際のレシートも必ず保管しておきましょう。使途を明確にすれば、“親のカネを使い込んだ”などのあらぬ疑いを防ぐためにも有効です」
※女性セブン2018年12月13日号