吉川さんのように、死後離婚を選択する前に、子供ときちんと話し合うことが必要だ。死後離婚経験者で夫婦問題カウンセラーの高原彩規子さんは、こう語る。
「自分にとっては、生前から憎い夫、一日も早く縁を切りたい義親でも、子供には大好きな父親、やさしい祖父母かもしれません。届けを出すことで自分に流れる父方の血を否定されたと傷つく子もいます。
なぜ提出したいのか、今後の子供と義親との関係がどうなるのかなどを子供にも伝えること。そして、親として子供の気持ちをいちばんに考え、受け止めることが大切だと思います」(高原さん)
姻族関係終了届も復氏届も、迷いがあるうちは提出せず、子が成人するまで待っても遅すぎることはない。
※女性セブン2018年12月20日号