休日のリフレッシュ方法としてパッと思い浮かぶのが、スポーツ。気の置けない仲間とスポーツで汗を流すのは良い気分転換だが、うっかり手を出して大変なことになったのは、関東地方に住む30代の男性・Kさんだ。高校時代の仲間と草サッカーチームを作ったKさんとその仲間たちは、それで人間関係がズタズタになってしまったという。
Kさんらの仲間が草サッカーチームを作ったのは、ちょっとした偶然からだった。Kさんが振り返る。
「高校時代のサッカー部の監督が10年ほど前に亡くなり、OBがお通夜に一斉に集まりました。お通夜の帰りに立ち寄った居酒屋で、監督のこと、当時の練習、合宿、試合などの思い出話をしているうちに、『サッカーやりたいね』と一気に盛り上がり、チームを作ることが満場一致で決定。チーム名は亡くなった監督のあだ名から頂きました」(以下「」内はKさん)
1か月と経たずにチーム名が入ったユニフォームが出来上がり、グラウンドを借りて練習を開始。練習後はそのまま飲み会へとなだれ込むのがお決まりのコースで、昔の仲間との交友が復活したことをみな喜んでいたが、誰かがふと漏らした「力を試したい」という提案が、いま思えば悲劇の始まりだったという。
「ウチの高校のサッカー部はかなり強く、卒業生の中にはプロに進んだ者もいます。仲間はみなサッカーに自信がある者ばかりで、他のチームと試合をしたいという声が上がり、草サッカー大会にエントリーしたところ、いきなり優勝してしまいました。その後もほとんど負けた記憶はありません」