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年金「75歳支給」へのレールはすでに敷かれている

 人生80年の時代、年金は〈40年間(20~60歳)働いて保険料を払い、その半分の20年間(60~80歳)受け取る〉という計算式で制度が成り立っていた。平均寿命が85歳近くに延びると65歳支給となって5年間の年金空白期間が生じた。

 しかし、人生100年時代には支給開始を70歳に遅らせるだけでは通用しない。

〈50年間(20~70歳)保険料を払い、5年間の年金空白の後、25年間(75~100歳)受け取る〉という新たな枠組みづくりが急務になっている。そのため、政府は高齢者の定義を75歳に引き上げ、企業に「70歳への雇用延長」を義務づける議論をスタートさせた。

 年金「75歳支給」はすでにレールが敷かれている。

※週刊ポスト2019年1月1・4日号

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