第2のパターンは、急な支出の増加だ。無理な住宅ローンを組んでしまったり、習い事や私立校受験、進学、塾などで想定以上の出費がかさんでしまうことはある。出費増の原因がわかっているなら、もとを絶つ必要があるという。
「住宅ローンは延滞する前に銀行に相談すれば、返済計画の見直しに応じてくれることもあります。教育についてもかけられる金額を決めて、その範囲でプランを組むメリハリも必要です」
第3のパターンは、浪費だ。これは本気で出費を引き締めていくしか方法はない。
「何にお金を使っているかを見極めて、やめるなり頻度を下げるなどの対策を」
家計に対する意識のズレを正す
いずれのパターンでも重要なのは、家計に対する意識改革だと豊田さんは言う。
「借金はもちろん、貯蓄がないのも異常事態だと認識してください。いざという時のための生活費として3~6か月分の貯蓄は必要なので、無駄を省き、使ってよい金額を意識しながら借金体質を脱却し、貯蓄体質に切り替えましょう」