【3】安易な投げは禁物
「どんな銘柄も関係なくほぼすべて下がるのが『暴落』ですが、12月25日までの下落局面では下がっていない銘柄もありました。つまり、今回の急落はリスクを回避しようという『リスクオフ』が強く出ているだけ。売られすぎた銘柄から戻っていくと思います。人は、『もうダメだ』『もう耐えられない』と思って損切りするとき、たいてい大底になるものです。安易な投げは禁物です」
暴落や急落のときに損切りしなくてもいいように、「レバレッジをかけすぎない」「一度に一気に買わない」といったことを心掛けたい。
【4】安易な空売り、先物売りはしない
これほど大幅に下がると、「だったら空売りしたほうがよさそうだ」と思って空売りしようとする人もいるかもしれない。しかしそれは、傷をより広げるだけだと指摘する。
「損切りしたところが大底になるケースが多いように、買い目線から売り目線に変えて空売りをする頃には、今度は反発局面になることが多いものです。特にボラティリティが大きい今のような相場では、一時的な反発でも大きくやられて、“往復ビンタ”を食らってしまいます」
下がったら損切り、空売りしたら急反発……。こんな感情に任せたトレードは厳禁だ。
【5】キャッシュポジションがない場合でも、持ち株より割安な銘柄があれば乗り換えて行く
急落局面では、自分が保有する銘柄よりも割安な銘柄が次々に生まれてくる。こんなとき、かぶ1000さんは「持ち株を売って、割安な銘柄に乗り換えていく」という。
「キャッシュポジションに余裕があれば、急落局面は割安な株を買うチャンスです。ただ、キャッシュポジションに余裕がなくても、持ち株を売って、割安な銘柄に乗り換えていくことが重要。なぜなら、割高な銘柄はまだ売られる可能性があるからです。また、売られすぎて割安な銘柄から反発していくので、割高な銘柄はいったん手離して乗り換えたほうがいいのです」