50歳以上が使える『大人の休日倶楽部』(以下、「おときゅう」)の手厚いサービスが話題になっている。「おときゅう」はJR東日本・北海道が提供する会員制サービスで、直近3年間で会員数は35%も増加。実に230万人(2018年5月末)が加入している。ミドル(50歳~)なら5%、ジパング(男性65歳以上、女性60歳以上)なら30%の割引を何度でも受けられる「おときゅう」だが、まだまだ上手な利用法がある。
【活用術1】「お召し列車の旅」ほか会員誌のお得パッケージプランを見逃すな!
慣れていないと、どの列車に乗ってどこへ行けばよいのか、選択肢が多すぎて決めるのも簡単ではない。
「会員向けに毎月送られてくる会員誌を最大限利用するといいでしょう。魅力的なパッケージプランが数多く掲載されています。JRが自社の鉄道を中心に組み上げた商品ですから、安く仕上げてある。天皇陛下が行幸時にお乗りになるお召し列車〈和〉や、かつて活躍したSLを織り交ぜたプランもあり、昭和世代の人気が高い印象です」(鉄道ライターの杉山淳一氏)
【活用術2】年に3回の“激安乗り放題期間”を狙う
数あるおときゅう会員の恩恵のうち、識者が「使わなきゃ損」と口を揃えるのが『おときゅうパス』だ。会員向けに1年に3回販売される定額切符で、購入すると一定期間内で4~5日間にわたって、エリアのJR線が乗り放題になる。
「JR東日本全線のパスなら1万5000円で4日間、普通列車から快速や特急、新幹線まで乗り放題です。例えば東京駅から仙台駅まで東北新幹線はやぶさに乗ると、乗車券と特急指定券を合わせて片道1万1000円。単純に往復だけで2万2000円かかるのに、このパスなら1万5000円で済む。とりわけJR東日本管内は東北、秋田、山形、北陸、上越、長野と新幹線が各方面にネットワークを拡げていますから、“定額乗り放題”でかなり遠くまで足を伸ばせます」(旅行作家・野田隆氏)
直近の利用期間は、2019年1月17~29日。毎回、利用期間の1か月前からパスの販売が解禁になる。