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死亡保険 「子供が社会人に」「遺族年金が充実」なら即解約を

遺族年金の手厚い保障

遺族年金の手厚い保障

 その保険、本当にこのまま加入し続けてよいのだろうか? 保険に関する多数の著書がある「保険相談室」代表の後田亨さんが、保険に関するさまざまな悩み相談に回答する。今回は、死亡保険のやめ時について悩むケースだ。

【相談者】神崎さん(都内在住)夫55才・妻53才 夫婦2人暮らし

「20年前に入院・介護保障がセットになった掛け捨ての終身保険(死亡保険)に加入しました。更新時に保険料が上がるばかりですが、入院や介護が必要になるのはこれからなのに、今解約したら保険金がもらえなくてもったいないので、やめられません」

【回答】
「これまで払ったお金がもったいない」という理由で、止め時を見失う人は多い。だが、その時点で不必要な保障なら、さっさと解約すべきだ。後田さんが話す。

「そもそも、子供がすでに独立している神崎さんのケースでは、夫の死亡時に大金が支給される死亡保険は必要ありません。保険とは、『万が一の時の大きな経済的損失を補うもの』です。子供がまだ小さい時は、一家の主が死亡するリスクを考えて保険に入る余地はありますが、子供が社会人だったり、年金暮しだったりの夫婦には必要ありません。保険加入時の子育て中の保障という目的が達成されたのであれば、解約してもよいはずです」

 保険料を長年納めてきたために、「保険金を受け取れないと悔しい」という気持ちもわからなくはないが、後田さんはこうアドバイスする。

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